鎌池
一周するのに30分も掛からない小さな池
白馬の近くにあるが
訪れる人は少ない
池を回っていると気付くこと
方向が分からなくなる
あちこちに樹海に伸びる細道
獣道か
子どもが行方不明になった話は聞いたことがない
そもそも子どもが来ること自体が珍しい
ある日
透明で宝石色の池に
子供の遺体
表情は穏やか
少年は時を超えて
会いたい人に会えたに違いない
少年の遺体が引き上げられると
親子連れの猿影
樹海に消えていった
*