<記憶の断片> 児童公園が閉鎖された

 


 

 

「子どもの声がうるさい…」 

児童公園が閉鎖された

保育園が廃園に追い込まれたところもある

 

それは本当に子どもの声だったのか

 

強欲には子どもの姿を見ることが出来ない

無駄に遊んでいる土地に見える

強欲は連鎖する

強欲が子供の声を奪う

 

子どもの声を返して欲しい

子どもの声を閉じ込めるな 

 

その町も少子化が進む

少ない子供を閉じ込める 

 

 子どもは大人になって子どもを裏切る

 そういう大人を見ている山奥からの視線に気づかない

でも

子どもの声が

夜になって少しずつ近づいてくる

子供と言う過去を捨て大人に

夜の闇が

子ども声を届ける 

それはいつかのあなた 


*


名誉教授のクレーム

子どもの声がうるさい

この老人は子供の頃は信州という地に憧れていた

勉学で望みを叶え

更に信州に移り住み望みを叶えた

公園近くにマイホームも



本当に子ども声が煩かったのか

押し殺して来た遠い自分の中の心

もっと自由だった本当の自分を思い出したのか

自分の大切な心を鎮めるためのクレームか

其れさえも本人は気付いていない


*


公園は閉鎖され

洒落た住宅が立ち並ぶ

住人が過去の話を知ろうが知るまいが

やがて

住人の心のドアをたたく子ども声が訪れる

それは

公園で遊んでいた子どもたちのものか

住人となった人の過去から訪れるものか

 

*

PV

Ranking