<記憶の断片> 消える子ども

 




 

子どもが突如視界から消える

普通の事件事故のニュースのように流れてくる

やがて無事生還できる子もいれば

戻ってこれない子もいる

時のはざまに落ちた子供は存在を伝えることが出来ない

 

今まで聞こえていた子どもの声は本当は何だったか

其時は既に手遅れだったのかも知れない

時空のゆがみが表出する一瞬だったに違いない 

 


時間の狭間(はざま)に子どもが落ちる

大人が目を離した瞬間に

子どもの時計が回り始め

歪みが出来る

時の狭間が姿を見せる


夢中な子どもが狭間に吸い込まれる

母親の声が届く

歪みが消える


もし母親の声が届かなかったら

子どもは遠い旅に出る


子どもの夢中は理屈の先にある

その声を聞くことできる母親だけが

子どもを救うことが出来る


*




PV

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