梓川の流木を家に飾る人がいる
取り付かれたようにホタルイカを食べる人がいる
子供のころに遅くまで遊んでいて
知らぬ間に魂を抜かれた人たち
単調な響きの松本ぼんぼん
放心したように踊り続ける
呪われたような真夏の夜がよみがえる
*
今でも
夜、耳をすませば
誰もいない筈の公園から
大勢の子ども声が聞こえてくることがある